...Q コーヒーは胃に悪いとよくいわれますが、本当でしょうか。
A 答えは「NO」です。コーヒーが胃に悪いといわれるのは、コーヒーに含まれているカフェインが原因のようにいわれますが、カフェインは緑茶にも紅茶にも含まれています。もし、胃に悪いとか、体に悪いということがあるとすれば、問題はコーヒーではなく、その飲み方ではないでしょうか。やはり度を越して多く飲めば、体にはよくありません。また、よくない飲み方として注意したいのは、砂糖の入れ過ぎです。胃に負担をかけているのは、コーヒーではなく、砂糖のほうなのです。
...Q コーヒーを飲もむとイライラするいう人がいます。また、夜飲むと寝れなくなるといいますが。
A コーヒーには気持ちを高ぶらせる作用と、反対に鎮める作用とがあります。コーヒーを飲むとイライラしたり、寝れなくなるという人は、非常にカフェインに敏感な人です。こんな人は緑茶や紅茶でも、同じような症状を起こします。カフェインに強い、弱いというのは体質的なもので、コーヒーを飲んだからといって誰でも同じようにイライラしたり、寝れなくなったりするわけではありません。お酒でも、いくら飲んでも酔わない人もいれば、奈良漬け一切れでも真っ赤になる人がいるのと同じことです。
...Q 低血圧にはモーニングコーヒーが効果的だと聞きましたが、本当でしょうか。
A 本当です。低血圧の人は、朝、目覚めてもすぐには起き上がれず、ベッドや布団のなかでしばらくボーッとしていることが多いですね。これは血行が悪いために頭がぼんやりして、からだに「起きろ」というサインが届かないせいです。そんなときにコーヒーを飲むと、カフェインの作用で血行がよくなり、頭もスッキリして、とても動きやすくなります。ただしカフェインは、起きられない体にエンジンはかけても、低血圧を治すわけではありません。
...Q 妊娠中にコーヒーを飲むと、胎児に悪影響があるというのは本当ですか。
A 妊娠中は何かと神経質になりがちです。でも、コーヒーを飲んで胎児に悪影響が出るということはまず心配ありません。アメリカ食品薬品局(FDA)は、「コーヒーを飲んだことが影響して、奇形児が生まれることはない」という正式な調査結果を発表しています。ですから、コーヒー好きのプレ・ママさんが、無理をしてコーヒーをやめる必要はなさそうです。むしろ、赤ちゃんへの影響を考えて、神経質になり過ぎるほうが、問題です。音楽でも聴きながら、ゆっくりとコーヒータイムを楽しむほうが、どんなに赤ちゃんのために良いかわかりません。
ただ、赤ちゃんが生まれてから、授乳期のあいだだけは、授乳直前のコーヒー飲用は控えたほうが良いようです。
...Q コーヒーでダイエットできるそうですが、やり方を教えてください。
A コーヒーそのものはノンカロリーです。砂糖やミルクを入れず、ブラックでも飲むのであれば、カロリーを気にする人にも安心して飲めます。
また、カフェインには体脂肪の分解を促し、ウエイトコントロールをする作用があります。でも、コーヒーを飲めばいいというものではなく、効果的な飲み方としては、エクササイズの前に一杯のコーヒーを飲んでおくことです。カフェインの活性作用が手伝って、エネルギーの消費量が増加し、より効果的にシェイプアップできることうけあいです。
...Q コーヒーの肌への影響はあるのでしょうか。
A 昔、コーヒーが黒いからといって、コーヒーを飲むと色が黒くなるといわれたことがありました。あまりにも単純なデマなのですが、女性の心を揺るがしたのも否定できません。コーヒーのせいで色黒になるということは全くないのはもちろんのこと、コーヒーに含まれているカフェオールという成分には、胃腸の働きを整える作用があって、お肌の大敵といわれる便秘を治してくれるくらいです。もちろん、飲んですぐに治るというわけではありませんが、時間を決めて上手に飲めば、便秘とサヨナラできるはずです。そうすれば肌荒れ防止にも役立つというもの。つまり、コーヒーはお肌の見方というわけです。
...Q ニンニクを食べた後にコーヒーを飲むと、口臭が消えるというのは本当ですか。
A 本当です。それは、コーヒーに含まれているフラン類のおかげ。フラン類は特にニンニクのにおい消しに効果的な成分です。もし、デートの前にうっかりニンニクを食べてしまったら、ぜひコーヒーを飲んでおきましょう。ただし、ミルクを入れると消臭効果が無くなってしまうのでご注意。
また、コーヒーは洋食などのこってりした料理を食べた後に飲むと、カフェインが胃液の分泌を促し、消化を活発にしてくれる作用があるので、胃がもたれません。コース料理などの最後にコーヒーが出てくるのも、形だけではなく、理にかなっているわけです。 |