日本人にとって、今やコーヒーは日常的な飲み物のひとつになってきました。そんな身近なコーヒーは健康に良いとか悪いとかいろいろな研究がされていますが、実際コーヒーは体にどのような影響があるのでしょうか?
■カフェインは痩せるのか?
さまざまな研究で明らかになっていますが、カフェインは脂肪細胞を分解する酵素を発生させ、その影響で脂肪細胞が消費しやすい状態になります。結果、体内に溜まっていた脂肪細胞が運動などにより、効率的に消費され痩せるという仕組みがあります。
■利尿作用が脱水症状を引き起こすことはあるのか?
コネティカット大学の教授が「カフェイン入りの飲料が人間の肉体から体液を奪い取るか」という概念に対して調査を行った結果?
<カフェインは水のように穏やかな利尿作用があるが適度なカフェイン消費が健康に影響を与えるほどの「流動性の電解質平衡異常」を生むことはない>
なのだそうです。また、カフェイン入りの飲料を飲んだ後でも体内にある水分量は一定とのこと。つまりコーヒーを飲んでも、体内の水分量が減ったりはしないということです。
■飲むと鬱になりにくくなる?
カフェインはセロトニンなど特定のホルモン類の製造を止める、いわゆる抗うつ剤のような働きをするようです。また、お茶、チョコレートバー、アルコールと比較した結果、コーヒーが鬱を食い止めるのに、もっとも影響があるそうです。
しかし、いいことずくめに思えるカフェインにも注意点はあります。
寝起きにすぐコーヒーを飲むと、インスリンの利きが悪くなり、血糖値が上がりやすくなります。また特に女性が気にしている鉄分も、コーヒーに含まれている"タンニン"がその吸収を妨げてしまうという事実がわかりました。
また「"コーヒーの飲み過ぎ"で死に至る?意外と危険な落とし穴」では大量に摂取することで、不整脈を起こす可能性もあり、死に至ることもあるとか。
いずれにしても、一日コーヒー1〜2杯程度のカフェイン摂取であれば、健康な成人であれば問題ないと言われているので、過剰摂取しないように気をつけて飲んでみて下さい。